マイペース数学者のブログ

大阪在住数学者のブログです。どうしても、数学関連のことがメインになると思います。

ブログにも書ける整数論的特異点論

最近書いていた新しい論文がひとまず完成したので、arXivにアップロードした。 https://arxiv.org/abs/1610.03593 論文タイトルはVojta's conjecture for singular varieties (特異代数多様体に対するVojtaの予想)。最近は、少なくとも数学では、論文を書…

電子工作 ラインビートル

ラズベリーパイを買って、電子工作をしようと意気込んでいたけれど、なかなか難しそう。まずは初心者でもできそうな物をと探していて、マルツオンラインで工作キットを二つ購入。光を感じると回る扇風機(スクリュー?)と、線に沿って走るラインビートル。 …

「Narcos」と「ウーナとババの島」

前に書いたけど、Netflixを契約して、ドラマや映画などをたまに見ている。前は「マルコ・ポーロ」という、マルコ・ポーロがクビライ・ハーンが支配する元朝で活躍するという内容のドラマを見て、面白かった。最近、シーズン2が配信されたので、1話見たけれど…

カメラ犬的な何か

ラズベリーパイとウェブカメラで、カメラ犬的な何かを作ってみた。虫やら植物やらの観察をしたいのだけど、観察対象がまだ家に無い。 電子工作したいとか言ってたけど、単にUSBをラズベリーパイに差し込んだだけで、段ボール工作がメインになってしまった、…

京都で研究集会

先週(6月13日からの週)は月曜から金曜まで、京大の数理解析研究所で研究集会に参加してきた。研究集会の名前は「Non-commutative crepant resolutions, Ulrich modules and generalizations of the McKay correspondence」で、僕の興味に近い講演が多くて…

月刊ヤスダ新聞?

前回の更新から1ヶ月弱、間が開いたので、最近起きた雑多なことを書く。 JavaScriptやCoffeeScriptでのプログラミングに飽きてきたので、次はIoTだ!IoT(internet of things?)とかいうのが流行っているらしい。インターネットに繋ぐかどうかは別として、電…

図書館通い モンゴル帝国など

最近、図書館をよく利用している。阪大の総合図書館、数学科の図書室、石橋駅付近の図書コーナー。順に、自分の興味全般、数学関連、子供の絵本、を主に借りるのに利用している。総合図書館は最近まであまり利用していなかったんだけど、文庫、新書、ブルー…

Euler Getterのプログラミングは終了

最近はJavaScriptでのプログラミングに関するエントリーが続きました。ここ最近も、Euler Getterのプログラミングをしてました。6角形の辺を、あるやり方で貼り合わせたら、向き付け不可能な種数3の曲面になるし、この曲面のオイラー数は-1(奇数!)なので…

オイラーゲッター四角版とりあえずできた

前の記事でも書いたとおり、最近はJavaScriptでオイラーゲッターの四角版を作っていたんだけど、それがとりあえず完成した。 Euler Getter Square 作っていると、いろいろ見た目を工夫したりしたくなって、時間が結構かかってしまった。使ったJavaScriptのラ…

JavaScriptまだ勉強中

前に書いたとおり、JavaScriptを勉強している。 highernash.hatenablog.com オイラーゲッターの四角版をプログラムしようと思っていて、やっとボードの表示とオイラー数の計算までできるようになった。後は、モンテカルロ法のAIを付ければとりあえず完成。 J…

クロネッカー代入

最近読んでいるBombieri-Gubler, Heights in Diophantine Geometryでクロネッカー代入(Kronecker substitution)という手法が出てきて、ちょっと面白いなと思ったので紹介します。この手法自体は、ディオファントス幾何とあまり関係ないと思う。 Kronecker su…

JavaScript & Mordell-Weilの勉強

帰国後にインターネット・プロバイダーに申し込んだのだけど、その工事が今日来て、ようやく我が家もネットに繋がった。4月からの子供の通園に向けて、自転車を買うなど、まだまだ新生活に向けた準備という感じの毎日を過ごしている。 数日前からJavaScript…

帰国

2月29日に帰国した。出発当日に今度は長男が熱を出して心配したけど、出発前に知り合いからもらった解熱剤を飲んだら、道中は元気にしていた。飛行機は夜に出る便だったので、子供達は結構眠っていたので、1年前にドイツに飛んだときよりは楽だった。僕は、…

ガスパッチョ不評

いよいよ明日、帰国の途につく。最近は「フランスで??するのこれが最後だね」と子供によく言っている。「学校行くの今日で最後だね」、「この景色見るの最後だね」、「フランスで風呂に入るの最後だね」、「フランスでパン屋さんに行くの最後だね」などな…

Opposites続編希望

bloggerからはてなブログへの引っ越しが完了。初のちゃんとした記事の投稿。 帰国まであと1週間を切った。別れの季節です。この1週間ぐらいは、仲良くなった人たちと別れの挨拶をすることが多かった。いろんな国の人と知り合えたから、いつか訪ねていって再…

引っ越しの続き

bloggerから記事をインポートしたけど、ブログホームからたどれないようだ。反映に時間がかかるのかな。

引っ越し検討中

bloggerから引っ越ししようか検討中。 まずは試し書き。 これまでのブログはこっち マイペース数学者のブログ 箇条 書き 数式も書ける。 displaystyleも

"Useful"

まえの投稿で書いたManin, "Mathematics as Metaphor"のエッセイをいくつか読んだ。これらから触発されて、何か気の利いたことでもブログに書きたいと思ったけど、情けないかな何も思い浮かばない。でも、ちょっと気に入った部分があったので引用する。Usefu…

一息つこうか

ここ数日は変な天気が続いていて、昼頃に嵐が来たと思ったら、すぐに晴れる。でも、この時期、この辺の天気は大体こんな感じらしいとも聞いた。今日、依頼されていた日本語の書き物を二つ提出して、肩の荷が少し下りた。二つとも少し前に書き上げていたのを…

"The Martian"を読んだ

帰国まであと3週間ほど。ドイツとフランスの半年ずつの滞在は、慣れた頃に去ることになるのが残念。帰国後のことをいろいろ考えたり、家族でもいろいろ話すことが多くなってきている。帰ったら、あれを食べたいなどと言い合っている。日本から持ってきたキン…

Lang vs. Mordell-Siegel

来年度の大学院生向けの講義の内容を考えるために、文献を検索していたら面白い記事を見つけた。S. Lang, "Mordell’s review, Siegel’s letter to Mordell, diophantine geometry, and 20th century mathematics"今日初めてこれを見たけど、数論では有名だっ…

年明け。遅咲きの数学者について思う。

年が明け、今日は1月2日。Bures-sur-Yvetteの町は、肉屋とパン屋は開いているが、まだ人通りは少ない。研究所も静かだ。帰国まで、あと二ヶ月。来年度の準備に関する事務仕事(教科書選定、シラバス作成など)も増えてきて、帰国が迫っていることを実感させ…

日本語論文での人名の書き方に悩む

最近、日本語で概説論文を書いていたんだが、今日それがほぼ完成した。後は、何人かの関連分野の研究者に送って反応を見て提出しよう。内容は自分の研究分野、モチーフ積分のマッカイ対応への応用をまとめたもの。論文は大体英語で書くが、今回日本語で書い…

オルセー大学でハイキング

今朝は期せずしてハイキングをしてしまった。僕が滞在しているIHESの図書館は小さくて、蔵書が少ないので欲しい本がないことが多い。そこで、今朝は初めてオルセー大学(パリ南大学)の数学科の図書館に行くことにした。IHESとオルセー大学は近くて、歩いて…

テロ後

今月13日に、パリで130人が死亡する悲惨なテロが起きた。僕が事件を知ったのは、事件翌日の朝。知り合いの子供やその家族達とパリの博物館に行く予定だったけど、事件が起きて中止になった。事件後初の平日には、滞在中の研究所IHESでは、講堂にみんなで集ま…

IHES

今年度の海外滞在は2/3が過ぎた。9月からはフランス、パリ郊外にある研究所IHESに移動した。ボン滞在の最後の方は少し時間的な余裕が出てきたせいか、ブログを書く意欲があったのだが、引っ越しのゴタゴタと、その後のフランス生活への適応(僕よりも家…

デモ

いよいよBonn滞在も残すことろあと少し。引っ越し準備で慌ただしい最近。 Bonnではよくデモを見かける。月に一回ぐらいは見ている気がする。西ドイツの首都だったから、ここでデモをすると影響力があるということだろうか。それとも、ドイツのこれぐらいの規…

パソコンから離れる

今日も数学研究のTIPS。大した話ではなくて、パソコンの前を離れる時間をちゃんとつくろうというはなし。(といいつつ、これを書きながらパソコンに向かっているわけだが。)仕事をしていると、どうしてもパソコンに向かう時間が長くなる。研究以外の仕事で…

間違ったアイデアの蓄積

ドイツ滞在もあと残すところ1週間ほど。長かったような、短かったような。小さい子を連れての海外滞在は少し大変ではあるけれど、その分楽しいことのたくさんある。何にしても研究面で充実していることは間違いない。フランスでもう半年、目一杯頑張らんと…

フランクフルト

6月末になり、ドイツ滞在も約3分の2が過ぎた。フランス滞在も2ヶ月後に迫り、これについても書類やら引っ越しをどうするか考えるなど、準備を少しずつ始めている。昨日は家族でフランクフルトに行き、日本領事館でいろんな証明書をもらい、その後フランス領…

Manin予想とMalle予想

ドイツに来て初のブログ更新。その間すでに1ヶ月半が過ぎた。最初はいろいろと落ち着かなかったけど、だんだんと必要な物が揃ってきて生活も落ち着いてきた。落ち着いてしまうとあんまり景色を楽しんだりはしなくなるけど、ここボンは程よいサイズの綺麗な街…

ドイツへ出発

気がつけば、ドイツへの出発がもう明日に迫っている。ボンのマックス・プランク研究所で半年、その後パリ郊外のIHESに移動してもう半年、修行してくる。約10年前にパリに1年行ったときからは、結婚して子供もできて環境がかなり違う。楽しみと不安の両方…

やっと一息

久しぶりのブログ更新。前回書いたとおりに、慌ただしい学期末を過ごしていたが、先週までで期末テスト、成績をつける、修論発表会などのメインイベントが終了。その間、投稿中の論文に査読の報告が来たので、それにともなった論文の改定をしたり、ドイツ・…

近況

早いもので、いつのまにか2014年が終わろうとしている。こうなると、担当講義の残り回数もあとわずかで、あっというまに期末テストやら指導する院生の修論発表やらがやってきて今年度が慌ただしく終わることになるだろう。論文を一つ書き上げてarXivに載…

Edward Frenkel, "Love & Math"

Edward Frenkelの"Love & Math"という本を読み終わった。ソ連出身のUC Berkeley教授が書いたこの本は、彼の人生と数学の魅力とともにラングランズ対応という現在の数論の主要テーマを一般の読者(非数学者)向けに説明するという、野心的な内容だった。まず…

溜まる論文

数ヶ月前にこのブログで、しばらく充電期間に入る(研究面での話)的なことを書いたのだけど、結局そうなっていない。8月に少し解析数論や数理論理学の入門書を読み始めたのだけど、9月の海外出張あたりから通常の研究モードになってしまい、さらに10月に授…

Grothendieck逝く

20世紀最大の数学者の一人Alexander Grothendieckが無くなったというニュースが昨日の朝飛び込んできた。彼は特に僕の専門分野でもある代数幾何・数論幾何に多大な貢献をした。1960年代(?)に彼は「スキーム」を中心とした独自の言語を用いて、代数幾何を…

Ich lerne Deutsch.

来年度はドイツ、フランスに半年ずつ滞在する予定になった。フランス語は第2外国で勉強したし(そのときは全くモチベーションが無く、ほとんど身につかなかった)、フランスに1年住んだので、大分忘れたとはいえ現地に行けば何とかなるのではと思っている…

mathoverflowで質問

mathoverflowというウェブサイトがある。数学の研究レベルの質問を書いたり、それに対する回答、コメントを書いたり出来る。数学者用のヤフー知恵袋みたいなものか。以前、アカウントを作って他人の質問に1,2度コメントを書いたきり、あまり利用していなか…

研究計画

科研費申請の季節だ。大学に所属する研究者は研究費を得るために申請書を書き、一定期間後に報告書を書く。これらの書類を書くことは、広い意味では研究活動だが、研究がしたくて研究者になった人のほとんどにとって本来やりたい仕事ではない。(しかし、こ…

講義の自動収録配信と数学科縦断合宿

20日ほど前に海外出張から戻った後は、いろいろ仕事がたまっていたり、後期の授業が始まったりで慌ただしくしていた。研究に関することもいろいろしていたが、主に過去の研究の後始末で、新しいことを紡ぎ出す研究はしていない。後期の授業で新しいこととい…

メキシコ&アメリカ出張

前回更新から1ヶ月以上間隔が開いてしまった。今は、2週間の海外出張を終え日本へ出発するまでの最後のひとときをホテルの部屋で過ごしている。先週はメキシコのグアナフアトとという所にあるCIMATという研究所でゼータ関数の研究集会に参加した。今週はア…

オープンキャンパス終了、フィールズ賞決定

昨日は阪大理学部でオープンキャンパスがあった。最近は少子化もあり、大学側も学生を集める努力をしないといけないということで、どこの大学もオープンキャンパスをやっている。僕は今年の数学科イベントの運営を任されていたので、それが終わって肩の荷が…

ひと休み

毎日蝉の鳴き声が賑やかだ。期末テストが終わり、論文を最近書き終え、緊張が取れたためか疲れがどっと出てきた。成績を付ける精神的なストレスも大きい。学期末のこの時期は、毎度のことだけど、どう評価するべきか悩む。研究も一段落したので、今後の展開…

吉報

年度初めには悪い知らせが続いたが、良い知らせも続くものだ。研究費や海外への招待などの知らせが、この1,2週の間に続いた。これで、今後の研究生活がしばらくは順調に進みそうな気がする。研究の方では、最後の論文を書き上げてからは、少し違うことを…

Mathematicians: An Outer View of the Inner World

"Mathematicians: An Outer View of the Inner World", Mariana Cookこの本は、多くの数学者の写真と本人による短い文章がセットで載っている。大学の談話室に置いてあったのだが、気に入ったのでKindle版を買って読んでいる。文章は、主に生い立ちや、数学…

モチーフ計算しまくり

最近、野生商特異点の弦理論的モチーフを計算できる範囲が少し広がったので、ここのところ、その計算に没頭していた。特異点解消の判例を見つけるためには、弦理論的モチーフがある種の双対性を満たさないことが計算から分かれば良いのだが、いろんな例で計…

集中講義(分岐理論)終了

今週は自分が世話人を務める集中講義があり、月曜から金曜までみっちり分岐理論と呼ばれる数論幾何の分野を勉強した。自分の研究と関連していそうだと思い希望した集中講義だったので、とてもためになった。すぐに自分の研究に役立つというわけでは無いだろ…

蛍池駅周辺を開拓中

最近蛍池近くの店で大学関係者と2回食事に行った。1回目はイタリア人ゲストの歓迎会を「海ほたる」と居酒屋で行った。2回目は昨日、メキシコ人ゲストと「順平」という和食料理屋へ昼ご飯を食べに行った。住宅街を歩いて行けば、思ったより近くて良い散歩にな…

感謝

科研費に落ちたので、金策をいろいろと練っていた。出張を減らすにしても、既に決まっていた招待予定の外部研究者や招待された学会への参加などがあるので、最低限の旅費は確保したかった。幸い、親切な人たちの補助を受けられそうなので、なんとかなりそう…