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マイペース数学者のブログ

大阪在住数学者のブログです。どうしても、数学関連のことがメインになると思います。

ドイツへ出発

日常 外国 数学
気がつけば、ドイツへの出発がもう明日に迫っている。ボンのマックス・プランク研究所で半年、その後パリ郊外のIHESに移動してもう半年、修行してくる。約10年前にパリに1年行ったときからは、結婚して子供もできて環境がかなり違う。楽しみと不安の両方あるが、家族のことがどうしても気にかかる。向こうでの生活を楽しんでくれればいいのだけど。

期末試験やら修論発表やらが終わってから、雑誌への掲載が決まった論文の最後の校正を少ししつつ、最近は以前考えた大域体の問題をもう一度考えていた。良いアイデアが浮かんで、これはすぐに論文が書けそうと書き始めたら、証明の詳細を埋める段階で致命的な間違いに気がつき、この論文はボツになった。まあ、数日しか書いていないからダメージは小さい。研究はこんなことの繰り返しだし、もう慣れた。しかし、結果は弱まるのだけど、有理点の分布に関するManin予想と大域体の拡大に関するMalle予想の関係の、以前論文に書いたものよりも強い形のものを導くheuristics(「発見的方法」と訳すのか?ここでは、ある分布をより単純なもので近似して議論を進め、どうなるか推論する、ぐらいの意味)を見つけたような気がしている。これも書き下してみないとどうなるかわからないが。「良いアイデアとは10個の間違ったアイデアの集まりである」みたいなことを最近読んだ本で読んだのだが、誰の言葉だが忘れてしまった。でも、好きな言葉で、最近良く頭に浮かんでくる。確かに、そうだと思う。

向こうに行ったら、今の研究の延長もやりつつ、少し視野を広げて将来大きく育つ種を何か一つでも蒔きたい。
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