マイペース数学者のブログ

大阪在住数学者のブログです。どうしても、数学関連のことがメインになると思います。

パソコンから離れる

今日も数学研究のTIPS。大した話ではなくて、パソコンの前を離れる時間をちゃんとつくろうというはなし。(といいつつ、これを書きながらパソコンに向かっているわけだが。)仕事をしていると、どうしてもパソコンに向かう時間が長くなる。研究以外の仕事では、業務連絡、書類作成、シラバスなどいろんなデータのウェブ入力、試験作成などなど。

そして、研究でもやはりパソコンを使う時間が長い。例えば、論文を書くときはパソコンで書く。この時間は大事な時間なので削れない。人によっては手で下書きを書いてから、パソコンでタイプする人もいるんだろうけど、僕は論文にできそうなぐらいある程度アイデアが蓄積したら、いきなりパソコンで書き始める。しかし、そのまますんなり最後まで書けることはまずなくて、だいたい間違いに気がついたり、技術的なことでもっと詰める必要が出てきたりする。

数値実験でもパソコンを使う。でも、僕はそんなに数値実験をするほうではない。研究の中で、数値実験が必要な局面というのがあって、そのときは数値実験をするし、それはとても楽しい時間だ。でも、まず一般論で行けるところは行くし、頭で計算できることは頭で計算するので、数値実験をするのは年に数回ぐらい。ということで、これは僕にとって、そんなに時間を食う要因ではない。

一番時間を食うのは、検索かもしれない。気が付くと、インターネットで過去の研究をずっと調べていることが多い。これも大事なことだけど、やり過ぎは良くない。自分の頭で考える時間を持つことのほうが大事だと思う。最近、ある技術的なことを知りたくて、ずっと一日中ネットで検索していたのだけど、その次の日だったかに歩きながら考えていたら、その技術的なことは全然必要ないことに気がついた、という経験をした。つまり、まずいろんな角度から自分の頭で検証する前に、いきなりネット検索を初めて、間違った方向で頑張り続けて時間を浪費したというはなし。

考えるのに一番いいのは歩いている時だと思う。一番、頭が柔軟になる。周りの景色が少しずつ変わることが思考を適度に揺さぶるのだろうか。歩く速さなら、事故らない程度には周りを気にしながらも数学を考えることができる。

もう少し技術的なことに集中したいときは、黒板の前に立つのがいい。黒板に数式を書きつつ、行き詰まったら少し離れて眺めたり、黒板の前をウロウロしたりする。更に細かい議論や計算が必要なときは、いよいよ机に座って紙とペンを手にする。
というわけで、当たり前のことばかり書いたけど、実践するのはなかなか難しい。今後はもっと計画的にパソコンから離れる時間を作るかな。